IWC ポルトギーゼ

IWC ポルトギーゼ

IWC ポルトギーゼの誕生

1868年、アメリカ人のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって創設されたのが、IWC(インターナショナルウォッチカンパニー)でした。
その当時、まだ27歳だったジョーンズは、外国になるスイス・シャフハウゼンでIWCの活動を始めたのです。
スイスの時計職人が長年、培ってきた伝統のある技とアメリカの優れた工業技術を、一緒に使って、より良いものを作ろうとしたのでしょう。

そして、IWC ポルトギーゼは1939年に誕生しました。
そうなったいきさつは、2人のポルトガル人の注文です。

その2人の注文の内容は、形が大きくても良いので、性能の良い腕時計を作ってほしいということ、その際は海中時計用の機械を使ってほしいということでした。
その注文に応えるためにできたのが、IWC ポルトギーゼだったのです。

技術力を駆使した美しいデザインの時計

懐中時計のような大きなムーブメントや、ギリギリまでの薄さのベゼルとラウンド型のケース、見栄えの良いアラビアンインデックスと細くて上品な針という、ポルトギーゼのシンプルで繊細な美しさは目を見張るものがあります。
この美しい姿は、機能性に目を向けながら、構築していきました。
何もかもが、計算された完璧な美なのでしょう。

この「ポルトギーゼ」という名は、この時計を頼んだ2人のポルトガル人に因んでいます。
当時、40mmのケースは大型で異例でした。
しかし、その先に新しい時代のものも流行ってきて、ポルトギーゼも人気になるのです。

自社ムーブメント搭載

2000年に「ポルトギーゼ オートマティック」が誕生しました。
どことなくクラシカルな雰囲気のこの時計には、IWCの技術力が集結したともいえる自社ムーブメントが内蔵されています。
実は、1970年の初めに生産終了となった自社ムーブメントでしたが、この「ポルトギーゼ オートマティック」で再び使われるのです。
このことに、多くのファンも驚いたようでした。

便利なミニッツリピーター

ミニッツリピーターは、その名のとおり、時刻を音で知らせてくれる機能です。
その知らせ方は音を鳴らした数だったり、音色だったりで、使う人は便利でしょう。
実は、この機能は時計界の中でもっと大変とされているもので、世界の中でも注目されています。

元々は、船乗りに当直の時間を教えるために作られました。
IWCの技術力と信念の結晶で、費やした時間は50,000時間ともいわれています。

ここで使われている機構のゴングは手で作られたもので、音の調子がどのようであるか、音色が美しいものであるかどうか、ということを深く追求しながら、つくられました。
そのために、一つひとつ丁寧に仕上げられた優れものになったのです。
職人たちの心のこもった作品といえます。