ブレゲ クラシック
創業者は天才時計技師
ブレゲは1775年にフランスのパリで、創業された時計の会社です。
創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲは、天才時計技師として有名で、機械時計の元となる多くの作品を残しました。
その顧客には、歴史上で有名な人物も名を連ねていたのです。
名高いナポレオン皇帝もそうでしたし、悲劇の王妃マリー・アントワネットも彼の顧客でした。
その偉業は子のアントワーヌ=ルイ・ブレゲに受け継がれ、その次は孫のルイ=クレマン・ブレゲに受け継がれたのです。
そんなブランドはやがて孫により、イギリスの時計技師エドワード・ブラウンに、売られてしまいます。
そこから、1970年にはフランスの宝飾ブランド「ショーメ」、1987年にはサウジアラビア系の投資会社に売却となり、1999年にスウォッチグループに入ったところで、業績が良くなりました。
高級時計のブランドとして、名を広く知られるようになり、創業当初からのドレスウォッチに加え、評価の高い「タイプXX」のようなタフウォッチも作るようになったのです。
個性的なブレゲ針
ブレゲウォッチの魅力の一つに、「ブレゲ針」があります。
この針は1783年に、考えられた丸い形の穴がある、個性的なものです。
それから200年以上たってもまだ、人気で月のような美しいデザインは人々を魅了し、他の時計ブランドにも、取り入れられています。
それだけ、このデザインの良さが、広く認められているからでしょう。
美しい書体のブレゲ数字
時計にある数字はブレゲ数字といわれます。
それは細く、流れるような美しさを見せるアラビア文字が代表的です。
文字盤の中で、さりげなく個性を見せています。
このブレゲ数字も前述したブレゲ針と同じで、一つの言葉になっていることでも有名です。
ギヨシェ文字盤はブレゲ・スタイルの特徴
ネオ・クラシック様式をヒントにして、1786年に考え出されたのが、ギヨシェ文字盤です。
上品で芸術的なこの文字盤は、見ただけでブレゲの時計とわかります。
多種多様なモチーフがあり、市松模様のものや、炎を思わせるようなものなどがあり、それぞれに名前も付けられているのです。
そして、素晴らしいのはこういった文字盤すべてが、手作業ということです。
スイスにあるブレゲマニュファクチャーのアトリエには、ギヨシェ専門の手動の施盤があります。
18世紀の作品を元にした「ブレゲ クラシック」
「ブレゲ クラシック」は創業者の作品に、大きく影響されて作られています。
たとえば、「クラシック クロノメトリー 7727」のダイヤルの上には「BREGUET」の文字があり、個性的なスモールセコンドも格調高いものです。
さらに、ラウンドケースはギヨシェ文字盤があり、ブレゲ針やコインエッジの採用など、ブランド特有のポイントがあります。
そして、12時の左部分には、シークレットサインもあるのです。