
史上最強「マイクタイソン」
史上最強のボクサー
マイク・タイソンといえば日本でも一大ブームを巻き起こしたヘビー級王者でした。
のちに事件を起こしてからはかなり「悪役ボクサー」というイメージも強くなりましたが、人生において何度も転落を栄光を繰り返してきたまさに波乱の人でもあります。
しかし選手として活躍をしていた頃の強さは本当に比類のないものであり、今後もマイク・タイソンを超えるような強さを持ったボクサーは現れないのではないかとすら言われています。
マイク・タイソンが選手時代に活躍をしたのはヘビー級でしたが、本人の体格は身長180cmと同じ階級の選手たちと比べると決して高いといえるわけではなく、むしろ体格面で不利な戦いとなることの方が多くありました。
ですが子供の時から並外れた破壊力を持っていたパンチを武器に有名選手を次々と破り、長くヘビー級チャンピオンとして君臨をします。
チャンピオンとして数々の名勝負を繰り広げてきましたが、その間にトレーナーやマネージャーが変わったことや、結婚生活に恵まれなかったことで数々の苦労があり、次第に試合の間に起こす事件が増えていき2005年に引退となりました。
ボクサーになる以前から強かった
マイク・タイソンといえば最強のパンチ力ですが、これはボクサーとしてのトレーニングをするよりもずっと前から体に備わっていた能力のようです。
ボクシングというスポーツを知る以前の幼少時代、9歳~12歳の間に51回も逮捕をされるという壮絶な経験をしています。
しかしこれら逮捕に至る暴行は決して自らの血の気の多さからばかりのものではなく、年上の不良グループから自分に対して受けたいじめや、大切にしていたペットを殺されたことへの怒りがもとになっていたと言われます。
本人はむしろ内向的な性格の子供だったといい、年上とのケンカを通すことで自分の中に宿っていた強さに気がついたということです。
ボクシングとの出会いは逮捕されて入った少年院での更生プログラムで、そこで担当教官から才能を見出されてボクシングの英才教育を受けることになります。
それから13歳でアマチュアボクシングにデビューをするも、おしくもオリンピック選考会の決勝戦で破れプロとなって活躍をしていくことになります。
プロボクサーとしてのデビューは18歳からで、それから約20年にもわたりボクサーとしての人生を続けていくことになります。
マイク・タイソンの強さは意外にも練習量
生まれつき強い力を持っていたマイク・タイソンですから、あまり練習をしていないのではないかというイメージもありますが実際にはその全く逆です。
練習内容は相当の量となっており、朝5時に起きてから夜8時に就寝するまで、食事の時間を除いてみっちりと持久力アップのための運動や筋トレ、スパーリングなどをしていました。
もっともこれらのハードなトレーニングは現役中に起こした事件により服役中に始めたことで、ヘビー級チャンプとして名前を売りだしていた頃のキャリア初期の偉業はウエイトトレーニングなしで達成したことなんだそうです。
プロになる前から強すぎたパンチのため、アマチュアでありながらスパーリングパートナーが見つからずに当時の世界チャンピオンのスパーリングパートナーに高い時給を払ってお願いしていたという話も残っています。