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Twitter小説で話題となったニンジャスレイヤー

Twitter小説で話題となったニンジャスレイヤー

ニンジャ小説が話題

日本ではニンジャをモチーフにしたヒーローものの作品もいろいろと今までにありました。
その中でも近年にわかに注目を集めているのが「ニンジャスレイヤー」です。

忍者物といわれると日本の作品とイメージする人も多いでしょう。
しかしこちらの作品はブラッドレー・ボンドとフィリップ・N・モーゼスが原作者で外国人が制作しました。
痛快で疾走感のある感じが全米で人気を集めています。

日本でも原作者から翻訳の権利を取得して、Twitterでリアルタイムに手翻訳連載されました。
Twitterでもあっという間に人気になって、トレンドワードに出現するようになりました。
その人気の後押しもあって、2012年には翻訳版の書籍化が決定しました。

忍殺語が人気の理由

なぜニンジャスレイヤーが海を越えて人気になっているか、いろいろな要因があります。
その中でも見逃せないのが「忍殺語」です。
こちらは作品の中で登場してくる独特の言葉のことです。

例えば「ガンバルゾー」や「古代ローマカラテ」「サツバツナイト」といった独特な表現が、読者の心をつかんで離しません。
これらの忍殺語が一時Twitterのトレンドワードに登場したことがあるほどです。

この辺は原作者の日本に対する敬意が感じられます。
インターネットや甥からの手紙など幅広く取材してできた賜物といえます。
これが日米関係なく、一種の衝撃を与え話題になったわけです。

メディアミックスでさらなる話題も

このニンジャスレイヤー、すでにメディアミックスでいろいろと展開されています。
例えば2020年時点で3種類の漫画がすでに発表されています。

さらに2015年からは動画配信サービスでアニメ化されています。
2016年にはスペシャル・エディションということで地上波やBSで放送されたこともあります。

2018年にはシューティングゲームという形でゲーム化もされています。
「AREA4643」がそれです。
5ステージで構成されるゲームです。
このようにいろいろなメディアでその世界観が反映されて、さらにその人気は広まりを見せているわけです。

どこから読んでも楽しめる

ニンジャスレイヤーがこれほどまでに人気を集めているのは、どこから読んでも楽しめるところも理由の一つです。
エピソードはそれぞれ短編で、しかも1話完結のスタイルをとっています。

しかも各話の時系列についてもランダムという構成です。
このようにしたのは、どこから読んでも内容を把握できるようにという原作者の狙いがあります。
これからニンジャスレイヤーの作品を読む人にとって、敷居は低いです。
手軽に読めるので、広くファンを獲得しています。

それでいて話の展開はスピーディで爽快です。
一方で心理描写には深みのあるところもあるので、老若男女誰もが楽しめるわけです。