忍者の魅力

忍者の魅力

忍者のどこにこんなにも惹かれるのか

時の為政者の陰に隠れて暗躍をし、諜報活動や暗殺などを行う人達を「隠密」といいますが、日本においてはそのスペシャリストとして「忍者」という職業がありました。

忍者に似た怪しげな秘密組織としては、英国の「フリーメイソン」や中国の「洪門」といったものがありますが、日本の「忍者」に比べるといささか魅力に欠ける部分があるように思います。

なぜこんなにも忍者が世界各国で高い人気となっているかというと、その魅力の一つに「忍術」の存在があります。

忍術とは忍者が使ったとされる不思議な術の総称ですが、中には実際には到底使ったとは思えないような滑稽なものも混ざっています。

ですがなんとなく「忍者ならやれるかも」という妙な期待感を持ってしまうのもまた忍者という摩訶不思議な組織の大きな特徴になっています。

こんなにある忍術の数々

忍術にはのちに面白おかしく物語として作られたらしい術と、実際に使用をされたことが記録されている術とがあります。

物語としてよく登場するのが火遁や水遁といった自然を活かした術で、突然火を出したり水に潜ったりというような術は派手で見栄えもよく映画などでもよく登場します。

一方で実際に使われたとされる忍術は比較的地味目なものが多く、あまり映像映えしないものばかりです。

例えば「五車の術」という名前はカッコイイ術がありますが、これはなんとスパイとして潜り込んだ組織において、相手から秘密を聞き出すためにどうやって会話をするかといったコミュニケーションの基本を記したものであったりします。

喜・怒・哀・楽・恐の5つの感情を使い分けで相手の心を動かすというもので、なんだか営業の心得を勉強しているような気分になってきます。

そんな現代に通じる術もよく含まれているというのもまた忍者が実在したということを実感できる大きな魅力の一つなのでしょうね。