マンモス

マンモス

原始人の生活の中にいた?マンモスたち

マンモスといえば、ゾウに似た体格に長い二本の牙、それに全身に長い毛並みを持った動物として知られています。

マンモスは生物の種としてはゾウ科マンモス属として分類がされているものの、現在私達が動物園で見るようなゾウとは直接的な進化の関係にあるわけではありません。

というのもマンモスが地球上に生息していたのは今から約400万年前~1万年前までとされており、そのあとにはいったん絶滅をしてしまったと言われているためです。

そのため現在のゾウはマンモスが世代交代をする上で誕生した新種ではなく、全く別のルートから生まれた同じような種を持った生物ということになります。

よく原始人の生活を描いたマンガなどでマンモスを追い回す描写が見られますが、これは間違いで人間が地球上に登場してきた時期とマンモスが走り回っていた時期はズレているので、実際には人類がマンモスと共存をしていたという可能性はありません。

現存するマンモスの化石標本

マンモスはその長い角の立派さから、とても心をくすぐられる存在の動物となっています。

マンモスの化石は発掘作業としてはかなり以前から完全なものが各地で発見されており、現在では世界各地の博物館に立体として組み立てられたものが展示されています。

マンモスという生物がまだ世間的に認知されていないときには「巨人の骨」「怪物の骨」といったように言われ謎の生物として扱いをされてきたりもしましたが、今では古代を代表する大動物としての人気を獲得しています。

現存するマンモスの化石が展示されている施設としては福井県立恐竜博物館をはじめとし、国立科学博物館や茨城県の自然博物館といったところがあります。

注目は3万9000年前のものとされる少女マンモスである「YUKA」の全身冷凍保存標本です。

こちらは2013年にパシフィコ横浜で特別展が行われたりもしましたが、現在では小田原にある生命の星・地球博物館などで詳しくマンモスについての展示が行われています。